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大仙に正岡子規の記念句碑 大曲来訪130年で

大仙市の丸子橋橋上公園に設けられた正岡子規記念句碑と除幕式の出席者

大仙市の丸子橋橋上公園に設けられた正岡子規記念句碑と除幕式の出席者

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 正岡子規記念句碑の除幕式が8月7日、丸子橋橋上公園(大仙市大曲浜町)で行われた。

正岡子規記念句碑の除幕式の様子

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 近代俳句や短歌の父とされる正岡子規。130年前の1893(明治26)年8月15日、大仙市大曲に訪れた縁があることから、大仙市は、大仙市俳句懇話会会長の齋藤淳子さんや大曲史談会会長の佐藤雅俊さん、佐藤欣一さんらの協力を得て、旧羽州街道に当たる同園に子規の功績を称える句碑を設置した。仙台石を削り出した句碑のサイズは、横120センチ、縦70センチ。

 同年7月19日に宇都宮を出発し、200年前の松尾芭蕉の「奥の細道」の道程を追うように、白河から二本松、松島、仙台、大石田、酒田、秋田と回りながら大曲に入り、8月19日に東京に帰着した子規。句碑には、大曲で詠んだ「夕月ほのかに大曲の町に入りて旅店に投す 夕月や車のりこむ大まがり」との句を残す「はて知らずの記」(草稿)から、子規自筆の写しを彫った。

 除幕式で齋藤さんは「大曲で詠まれた句は、読めば読むほど味わい深く、文化都市大曲の先進性まで感じられる名句。末永く市民の皆さまに愛される句碑になると確信している」と話す。

 「町村制の施行に伴い活気づいていた大曲の高揚感あふれる時代の空気感を詠んだ句であることを、皆さんに感じてもらえれば」と佐藤雅俊さん。

 佐藤欣一さんは「子規は大曲の滞在時に夏目金之助(漱石)へ宛ててはがきを出している。神宮寺や刈和野など多くの場所で俳句を詠んだ子規の句碑を各地に設けられれば」と。

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