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仙北・角館の「安藤醸造」が創業170年イベント 170メートルの流しそうめんも

仙北市角館町の「安藤醸造」の安藤雄介専務

仙北市角館町の「安藤醸造」の安藤雄介専務

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 みそやしょうゆの醸造元「安藤醸造」(仙北市角館町下新町)が現在、創業170周年記念イベントを直営3店舗で開催している。

安藤醸造北浦本館に設けられた170メートル流しそうめん会場

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 1853(嘉永6)年の年号が記された「三十石仕込桶(おけ)」が残る同年を創業年とし、安藤重助を初代当主として、現社長の安藤大輔さんで6代目を数える老舗醸造所。

 今年170周年を迎えたことを記念し、同社とブランディングデザインを手がけるトウメイド、商品企画を手がけるツバクロ(以上、横手市)の3社が連携し、同社直営の本店(同)と北浦本館(角館町雲然山崎)、北上庵(角館町下丁)の3店でイベントを企画した。

 現在、同社醸造工場の見学ツアーや店内で歴史展を開くほか、土曜・日曜には同じく創業170周年を迎えた「お菓子のくらた」(湯沢市)とのコラボ商品で同店の人気商品「しょうゆソフトクリーム」を値引き販売。土曜限定で秋田県南の農家「町家マルシェ」が採れたて野菜や枝豆の詰め放題販売(300円)を行うほか、しょうゆ瓶用オリジナルラベルの制作ワークショップなどを開く。3店舗を回るスタンプラリーも行う。

 北浦本館には170メートルの「大流しそうめん」コーナーを設け、同社のそうめんつゆと無限堂(湯沢市)の「稲庭そうめん」を無償で提供する。秋田市から親子で参加した女性は「ソフトクリームを食べようと立ち寄ったところ、思わず流しそうめんを楽しむことができた。麺もつゆもおいしかった」と話していた。

 同社の安藤雄介専務は「人口減少や核家族化、調味料の選択肢が増えたことで、みそやしょうゆの消費量は減ってきている」とし、「インバウンド需要の掘り起こしや輸出などに力を入れながら、『当社があるから日本の秋田、角館に来た』と言ってもらえるような営業を続けられれば」と話す。

 営業時間は8時30分~17時(北浦本館は9時~)。8月20日まで。

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