テキスタイルデザイン展「須藤玲子の布づくり~NUNOの世界へホップ・ステップ・ジャンプ!~」が10月28日から、美郷町学友館(美郷町六郷)で開かれる。
各地の布作り職人や織物工場などと共同してテキスタイルデザインの制作に取り組む東京造形大学名誉教授でテキスタイルデザイナーの須藤玲子さんが代表を務める「NUNO」(東京都港区)が活動から40周年を迎え、同館が開く特別展。須藤さんが2022年、美郷町が主催する講演会に登壇したことをきっかけに企画した。
一般的に使われることの少ない素材を利用したり伝統的な職人の技術と最新の工業技術を組み合わせたりするなどして須藤さんが手がけたテキスタイル作品のほか、布作りのアイデアや制作プロセスを紹介したパネルなどを展示する。「実際に使われていた型染めのモチーフから着想を得た」というNUNOの新作も初めて公開する。かつて美郷町で使われていた染色の道具や野良着「さしこむじり」などの関連資料も展示する。
同館主事で同展を担当する木元ほのかさんは「立方体を天井からぶら下げたり、レースで区切られた部屋を回遊しながら楽しめたりなど、ダイナミックな展示空間になっている。写真撮影のほか、展示物に触れることもできる。手に取って楽しんでほしい」と話す。
開催時間は9時~17時まで(入場は16時30分まで)。月曜休催。12月3日まで。
同館の入館料は300円(高校生以下は無料)。