国指定重要文化財の「佐藤家住宅」（大仙市内小友寺山）が10月13日、特別公開される。

大仙市内小友にある国指定重要文化財「佐藤家住宅」内観

　柱の少ない大空間を高い天井高で実現する高い大工技術や、豪雪地帯にありながら廊下で中庭を囲むなどの近代和風住宅の特色を示すことから、2022年12月12日に国指定重要文化財に指定された木造2階建ての建築物。江戸時代から農業や林業を営み、代々村役を務めた旧家で、現在も個人が所有する住宅として利用されていることから、敷地内などは非公開だが、市により所有者の了承を得られたことから、事前の申込者に限り公開する。

　当日、冠木門から薬医門、大工小屋、米蔵、検査所、中門、人力車小屋を通って建物の中に入り、シタン、タガヤサン、クロガキなどの銘木を使う主屋前座敷と奥座敷の計42畳大広間や帳場2階座敷などを回る。

　公開時間は、午前の部＝10時～11時、午後の部＝13時30分～14時30分。定員は計40人（1組2人まで）。参加無料。申し込みは、大仙市文化財課で電話（TEL 0187-63-8972）とメールで受け付ける。応募多数の場合は抽選。締め切りは今月9日。