「宇宙」がテーマの小学生向け体験学習会「JAXA（宇宙航空研究開発機構）コズミックカレッジ」が8月10日、美郷町公民館（美郷町飯詰）と仙南小学校（飯詰轌町）グラウンドで行われた。

「JAXAコズミックカレッジ」講師の俣野綾子さんの講義

　JAXAが地方自治体などと連携し、「宇宙」がテーマの実験や体験を全国の小学生らに提供する同プログラム。同町では2015（平成27）年から毎年8月に開いている。

　当日は講師を務める俣野綾子さんが「宇宙とロケットの不思議を学ぶ」と題し、ロケットの種類や大きさ、地球から宇宙までの距離などを解説。参加した小学生16人が熱心に耳を傾けた。

　参加した児童らは、炭酸飲料のペットボトルや画用紙、クリアファイルなどを材料に水が噴出する力で打ち上げる「水ロケット」を制作。会場を小学校グラウンドに移し、「太陽系の大きさを感じてもらえるように」（美郷町教育委員会生涯学習課の飯田洋さん）と、直径100メートルに縮尺した太陽系を描いたグラウンドで打ち上げた。37度を超える猛暑の中、児童らは、ロケットから噴射される水を浴びながら体験学習会を楽しんだ。

　毎年、同町で講義を担当する俣野さんは「ロケットの色を変えたり、羽を大きくしたりして作る子どもたちの発想にいつも驚かせられる。当プログラムを通じて、宇宙での暮らしをイメージしてもらえたのでは」と体験会を振り返る。