
大仙市の野菜の直売所などを含む複合施設店「しゅしゅえっとまるしぇ」(大仙市花館常保寺、TEL 0187-73-5194)で販売する弁当「げきからぼだっこ飯」の累計販売数が1万個を超えた。
げきからぼだっこ飯を手に持つしゅしゅえっとまるしぇの藤田店長
商品は、塩分濃度約10%の塩鮭「ぼだっこ」約5グラムを、ご飯200グラム(使用米=あきたこまち、サキホコレ)の上にのせた弁当。価格は150円。2024年4月3日に販売を始め、先月29日に1日で134個を売り上げ、累計1万120個に到達した。
構成の極端な簡素さがSNSを中心に注目を集め、Xやユーチューブなどでたびたび紹介されている。秋田在住のユーチューバー「いけちゃん」による紹介動画は再生回数が235万回を超えた。
考案・開発を担当したのは店長の藤田学さん。開発のきっかけについて、「取り扱っていた『JAめぐみの醤油(しょうゆ)フランク』のおいしさを伝えるため『醤油フランク弁当』を販売していたが、弁当づくりには人手がかかるため、もっと簡単に作れるものをと考えていた」と振り返る。
その後、地元テレビ番組の「変な弁当特集」で「醤油フランク弁当」が取材されることになり、試しに用意したのが「げきからぼだっこ飯」だったという。「ちょっとしたいたずら心で用意したが、ウケが良くて驚いた。バズるというのは本当にあるんだなと感じた」と話す。弁当の反響を受け、秋田県からは6次産業化の研修講師として招かれた。
来店客については「SNSや動画を見た若い人だけでなく、最近あまり塩辛いものを食べなくなった年配の方が買っていくこともある。弁当目当ての来客が農産物の売り上げにつながれば」と話す。
営業時間は9時~18時。