大仙市中仙エリアの盆踊り「ドンパン祭り」の開催準備が現在、5年ぶりとなる8月16日の開催へ向けて進められている。
大仙市中仙エリアの盆踊り「ドンパン祭り」にて来場者も一緒に踊っている様子
旧大曲市と旧角館町の間に位置し、「かつては、特色の薄い地域と言われたこともあった」という旧中仙町。当地の宮大工が歌った祝い歌「円満造甚句(えまぞうじんく)」を元唄に生まれた「ドンパン節」の発祥の地であること生かした町おこしとして、1985(昭和60)年9月10日に初めて夏祭りを開いた。
ドンパン広場(大仙市北長野茶畑)を会場に開き、近年は、踊り手2000人、観客4万人が集まる夏祭りにまで成長したが、台風により中止した2019(平成29)年以降、コロナ禍により開催が見送られ、昨年は4年ぶりの開催へ向けて準備したが、悪天候のため中止を余儀なくされた。現在、2018(平30)年以来、39回目の開催へ向けて準備を進める。
20人の「ドンパン娘」による「円満造甚句踊り」に始まり、来場者も一緒に踊ることができる「ドンパン踊り」「ロックドンパン」など、さまざまな盆踊りを繰り広げる。中仙小学校と清水小学校、豊成小学校の児童らが伝統芸能を披露したり、中仙民謡研究会が郷土民謡を披露したりするほか、吹奏楽、東今泉八幡太鼓のステージも予定。花火も打ち上げる。
実行委員長の小山緑郎さんは「この4年間、子どもの発表の場をなくしてしまい残念な思いだった。今年は悪天候に備えて屋内施設も用意する。ドンパン節の故郷として、伝統芸能の発展のためにも必ず開きたい」と意気込みを見せる。
開催時間は14時~20時15分。悪天候の場合は、中仙市民会館ドンパル(北長野袴田)を会場に開く。