大仙市消防出初式が1月5日、大曲市民会館(大仙市大曲日の出町)で行われた。
女性消防団員が「消防団はんてん」や「消防ホース」を材料に作るリユース品展示
市町村合併に伴い旧8市町村の消防団が統合して発足した大仙市消防団が、毎年1月5日に行う出初め式。消防団員437人と老松博之市長や来賓らが参加し、市民が見守る中、大曲市民会館第2駐車場で観閲式が行われた。昨年まで感染症の影響により中止されていた消防団員や消防車両などが大仙市消防団音楽隊の演奏に合わせて行進する「分列行列」も披露された。
館内では「大仙市消防団音楽隊」が演奏を披露。昨年度消防活動に尽力した市民を表彰したり、新入団員の紹介をしたりするなどの式典が行われた。消防団の「はんてん」や消防ホースなどを材料に女性消防団員が制作したトートバックなどのリユース品の展示も行われた。
消防団員らを激励して老松市長は「昨年、秋田県は2年続けて大雨に見舞われ、土砂災害や河川の氾濫など多くの災害が発生した。県内の火災発生数も前年よりも増え、火災への取り組みをさらに強化する必要がある。日頃から備え、安全安心なまちづくりのため、消防団員には地域防災の担い手として地域住民の期待に応えてほしい」と話した。
大仙市消防団の田村健郎団長は「災害が頻発する一方、消防団員の人数は全国的に減っている。いかなる災害でも『防御・救助・復旧』に対応できるように日頃の訓練で自己研さんする必要がある。常に実直に規律を重んじ活動に励むことを切望する」と訓示を読み上げた。