見る・遊ぶ

「大曲の花火」審査員に映画監督・田中光敏さんと作詞家・及川眠子さん

第95回全国花火競技会の芸術分野の審査員

第95回全国花火競技会の芸術分野の審査員

  • 0

  •  

 8月26日に開催予定の「第95回全国花火競技大会」(大曲の花火)の芸術分野の審査員に映画監督の田中光敏さんと作詞家の及川眠子さんが加わることが8月上旬、公表された。

第95回全国花火競大会のパンフレット

[広告]

 毎年、大仙市大曲の雄物川河川敷で開かれ、全国の花火師の技術や作品の芸術性を競う同大会。今年は、作曲家の宮川彬良さんに田中さんと及川さんを加えた3人が芸術的な観点から審査し、東京大学の新井充名誉教授ら学識経験者や日本煙火協会、経産省、文科省、秋田県などの担当者ら16人が審査員を務める。

 新たに審査員に加わったのは、シンガー・ソングライターのさだまさしさん原作のベストセラー小説の映画化作品「精霊流し」(2003年)や「火天の城」(2009年)、第37回モントリオール世界映画祭最優秀芸術貢献賞を受賞した「利休にたずねよ」(2013年)などの作品で知られる田中さんと、テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニングテーマ「残酷な天使のテーゼ」の作詞などで知られる及川さん。

 円を描く「割物(わりもの)」と呼ばれる伝統的な花火とは異なる、花火師の自由な発想で作る「創造花火」の誕生の地である同大会。技術的な評価に加え、芸術的な観点で評価することを目的に20年ほど前には、地元の写真家・大野源二郎さんや音楽教育家の後藤昭三さんが審査員を務めた。

 2011(平成23)年の第85回大会からは、さまざまな分野で活躍する芸術家などに芸術審査を依頼している。華道池坊家次期家元の池坊由紀さんと作曲家の千住明さんを審査員に迎えたのを皮切りに、審査員が次の審査員を推薦する形式で、これまでの12年間に、映画監督の河瀬直美さん、作曲家の池辺晋一郎さん、作家の西木正明さん、書家の紫舟さん、女優の壇ふみさんが務めてきた。

 大会翌日の表彰式で審査委員長からの講評の後に、芸術分野の審査員が、花火の技術的な評価とはまた違う視点で話す講評は、参加花火師からは好評だという。

 開催時間は、昼花火=17時15分~、夜花火=19時5分~。審査結果は8月27日、大曲エンパイアホテル(白金町)で行う表彰式で発表する。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース