
大曲消防署による「消防フェア」が4月6日、イオンモール大曲(大仙市和合坪立)で開催され、大船渡市の山林火災に出動した大曲仙北消防本部の隊員たちの活動写真も展示された。
会場では、1階の休憩スペースに写真展示や資器材展示、住宅用火災警報器の普及啓発コーナーを設けた。屋外の駐車場では、化学車、救助工作車、救急車の車両展示や乗車体験を行い、親子連れなどでにぎわった。
写真展示では、2月26日に発生した大船渡市の山林火災で隊員たちが撮影した約30枚の写真を紹介。大曲仙北消防本部からは2月27日から3月19日までの21日間にわたり、100人以上の隊員が出動。現場では、消火隊、救助隊、指揮隊、活動する隊員を支える後方支援隊に分かれて活動した。
1次隊として大船渡に向かった山本良平さんは「現場は想像以上に風が強く乾燥していた。延焼防止のため、昼夜問わず活動した」と話す。
同フェアについて、大曲消防署予防班の三浦祐樹さんは「今回の写真を見て、山火事は一度発生すると山だけでなく、人や住宅まで被害が及ぶという怖さを知ってほしい。春は空気が乾燥し、風も強く吹くため、屋外での火の取り扱いには十分注意してほしい」と話す。
同じく予防班の大石海斗さんは「消防フェアを通して消防の仕事や防火・防災対策に興味を持ってもらいたい。地域住民の方に感謝を伝える場でもあるので、今後もたくさんの方に足を運んでもらえたら」と語る。
写真展示は4月13日まで。