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車内で民謡生演奏、「民謡大仙ふるまい列車」が秋田-大曲間を走る

着物姿で歌う大仙市在住の民謡歌手、冨岡久美子さん(左)と深瀬康子さん(右)

着物姿で歌う大仙市在住の民謡歌手、冨岡久美子さん(左)と深瀬康子さん(右)

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 列車内で民謡の生演奏がある「民謡大仙ふるまい列車」が12月15日、秋田県の奥羽本線で臨時列車として秋田-大曲間を走行し、県内外から訪れた乗客を楽しませた。

尺八演奏の藤田周光さん(左端)、三味線演奏の深瀬洋子さん(右端)、踊り子の大仙市オフィシャルコンシェルジュのはるかさん(前列)も乗車

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 JR東日本による「秋田県冬の大型観光キャンペーン」の大仙市での企画で、乗客に甘酒を振る舞い、民謡の生演奏と外の冬景色を楽しんでもらうもの。大仙市は全国的に有名な秋田民謡「ドンパン節」の発祥地で、民謡日本一を決める大会が3つもあるなど、民謡が盛んな町として知られる。

 始発駅の秋田駅から「秋田おばこ節」「秋田おはら節」と唄が続き、途中の刈和野駅からは「ドンパン節」の演奏とともに、中仙地域の踊り子チーム「ドンパン娘」が乗車。車内で踊りを披露するなどの演出で盛り上げた。70人ほどが乗車し、約1時間の列車の旅で計8曲が演奏された。

 走行した臨時列車「風っこ編成」は、一般形のキハ48形を改造したもので、車両ストーブが設置され、窓も広く設計されている。同車両を使って、14日は八峰町、16日には横手市も、地域の名物や名産品を生かした企画を行った。

 唄をうたった民謡日本一のタイトル保持者である深瀬康子さんは「列車の中でうたったのは初めて。お客さまも喜んでくれてとても良い経験になった」と話す。

 企画を担当した大仙市観光交流課の進藤哲規さんは「お客さまも盛り上がってくれて良かった。実験的な企画だったが、この後もインバウンドなどいろいろな事業で使っていきたい」と手応えを語った。

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