大仙市協和地区の活性化イベント「協和は通過点じゃない」が6月11日、国道13号線沿い旧大安閣駐車場で開かれた。
大仙市大曲や仙北市角館、秋田市から、それぞれ車で30分ほどの場所に位置する大仙市協和地区。かつて、国道13号線沿いの同エリアに立地する旧大安閣の駐車場は、仕事の休憩に使うドライバーや家族連れなどでにぎわいを見せていたが、現在はコンビニ1店舗が営業するのみ。
地元有志が昨年10月、「当地が通過点になっている現状を変えたい」と、同地区の活性化を目的に実行委員会を立ち上げた。
地元ボランティアや協和中学校の生徒らも準備作業に加わるなどし、市内外から約500人が来場して開かれたイベント当日。住民や地元企業を中心に10店ほどが飲食屋台を出店したほか、男鹿市を拠点に活動する「NAMAHAGE 郷神楽」やロックバンド「鴉(からす)」「T.O.C.A」がステージを披露するなどして会場を盛り上げた。
実行委員長の加藤竜尋(たつひろ)さんは「協力のお願いや会場の草むしりなど、イベント開催までの地道な作業が多く、諦めようと思ったこともあるが、少なくない皆さんの期待を肌で感じながら開催にこぎ着けることができた」とイベントを振り返る。「大仙市に合併する前の旧協和町から離れた皆さんからの激励や喜びの声ももらった。来年以降も開催を続けることができれば」と意欲を見せる。