
パンと焼き菓子の店「Lazuli(ラズリ)たざわこのパン屋さん」(仙北市田沢湖田沢春山)が5月1日、オープンした。
店名の由来になったウサギ「ラズリ」の写真の横で、看板商品のうさぎ食パンを持つ店主の鈴木萌美さん
店主は鈴木萌美(めぐみ)さん。田沢湖畔で30年以上にわたりペンション「サウンズグッド!」(田沢湖田沢潟前)を経営してきた家庭に生まれた。高校卒業後に都内の製菓専門学校へ進学し、デザート作りを主軸にレストランやカフェ、デリカテッセン、パン店で経験を積んだ。
コロナ禍をきっかけに同ペンションで週末のみパンを提供していた際、周辺にパン店が少なく通年営業してほしいという声を聞き、開業を決意。「本当は菓子店を開きたかったが地元の人に喜んでもらえる店にした」と話す。
店名の「Lazuli」は、12年間共に暮らしたウサギの名前に由来する。「一昨年、死んでしまったが、ウサギのモチーフは今でも私のラッキーアイテム。店にはラズリの写真を飾っているので、見に来てほしい」と鈴木さん。商品はパンと焼き菓子で、常時7、8種類。価格帯は200円~500円。看板商品は、ウサギ形とクマ形の食パン。一部商品は、田沢湖駅前の「駅前物産館田沢湖いち」とネットショップでも販売する。秋田で身近な動物・クマをテーマに採り入れたことについては「実際にクマをよく見かける地域。私自身も歩いているのを何度も見ている。地元の人にとっては、身近な存在なのでは」と笑う。
「『とにかくかわいくておいしいこと』にこだわっている」と鈴木さん。「地元の人から野菜を頂くことがありパンに使うこともある。自然が豊かな地域なので、季節の野菜を採り入れる柔軟な店にしていきたい。いずれは席を作りランチや生菓子も出してみたい。子どもも週末は店にいるので、『お店』というより『私の家』に遊びに来る感覚で訪れてもらえたら。お客さまと友達になれるような店にもしていきたい」と話す。
10時開店。売り切れ次第閉店。