
春の花火大会「大曲の花火-春の章-」の開催に合わせて周辺地域の丸子川沿いで行われる「丸子川ナイトマーケットvol.18」の一環として4月26日・27日、DJイベントが初めて開催される。
現在ブームが再燃していると言われるレコード盤も充実しているイノウエレコードの店内
会場は、花火大会の来場者が行き交う「花火通り商店街」にある、1975(昭和50)年から営業する老舗レコード店「イノウエレコード」(大仙市大曲中通町)。地元で活動するDJたちが店内でDJプレーを披露する。
企画を発案したのは、DJとして東京を拠点に活動し、今月秋田にUターンした藤王臣吾さん(DJ名CHAMP)。高校時代を大曲で過ごした藤王さんにとって、イノウエレコードは学校帰りにレコードを買い、音楽を学んだ場所。藤王さんは「まさに自分たちの音楽のルーツと言える地元の老舗店を舞台に、レコードにこだわったDJイベントをやってみたかった」と話し、その思いがかなっての実現となった。
主催する丸子川ナイトマーケット屋台村実行委員長の岸永伸さんは「自分も含め、この街の30~40代は皆この店でCDやレコード、音楽の知識を蓄えてきた。現在もレアなレコードやCD、地元アーティストの作品もたくさんある」と話す。
「ここ数年はサブスク文化の流行とともに若い世代へのアプローチが難しくなっていたが、昨今のレコードブームに乗って、DJプレーを通して街の人たちに街のレコード屋さんの魅力を再発見してもらいたい。これはその第一歩」と抱負を語る。
開催する時間は両日とも13時~16時。入場無料。