花火専門ラジオ番組「花火の星」の公開収録が1月25日、花火伝統文化継承資料館「はなび・アム」(大仙市大曲大町)で開かれた。
同資料館では、毎月最終土曜を「花火と日」と定め、大曲で毎年夏に開かれる全国花火競技大会「大曲の花火」にちなみ、企画展やイベントを開催している。地元ラジオ局「FMはなび」による花火専門番組「花火の星」の公開収録形式を兼ねて開く「はなび・アムフォーラム」には花火師が出演。新年第1弾になった当日は、市内花火業者の若手花火師4人が新年の抱負などを話し、会場に集まった花火ファンと親睦を深めた。
出演した花火師4人は20代から30代で、小松智昭さん(小松煙火工業)、今野貴文さん(北日本花火興業)、渥美萌彩さん(和火屋)、今野祥さん(響屋大曲煙火)。それぞれが花火師としてのこだわりや、この夏開催の「大曲の花火」への思いを話した。昨年の「大曲の花火」では11年ぶりに地元業者の「小松煙火工業」が内閣総理大臣賞を獲得したことに触れ、「次は自分たちの番」と意気込んでみせる人もいた。
昨年夏に「大曲の花火」が3位になったモントリオール国際花火競技大会の話題では、スタッフとして現地に入った小松さん、今野貴文さん・祥さんの3人が当時を振り返った。次の機会があれば1位を目指したいという。
会場を訪れた50代の女性は「花火は上がったところを見るだけで満足していたが、実際に作っている人の話を聞くことで、また気持ちも変わって、これから花火を見るのが楽しみになった」と話す。