大仙市の乗合タクシー「藤木角間川線」が10月2日、運行を始めた。
大曲バスターミナルから角間川を経由し、横手市のバスターミナルまで結ぶ羽後交通(横手市)の路線バス「角間川線」が、利用者の減少に伴う収益悪化により9月29日で廃止されたことを受け、代替交通手段として「おやしきタクシー」(大仙市大曲栄町)が市から委託を受けて運行する乗り合いタクシー「藤木線」を延伸し、「藤木角間川線」として運行する。
運行では、旧藤木線の停留所13カ所に、旧角間川線で使われていたバス停13カ所、新たな停留場3カ所を加え、停留所29カ所を経由する。
旧藤木線の利用登録者は128人で、2022年度は年間延べ1280人が利用。藤木角間川線として延伸が決まってからの登録者は9月22日時点で70人ほど増え約200人になった。
大仙市地域活動応援課乗合タクシー担当の進藤尚人さんは「コロナ禍により外出機会が減ったことから、公共交通離れが深刻化している。市民の交通手段を確保し、公共交通機関を利用してもらえるように取り組みたい」と話す。
発車時刻は、集落から市街地への行きの便=8時、9時。市街地から集落への帰りの便=11時、12時、13時、14時。土曜・日曜・祝日・休日と12月31日~1月3日は運休。利用には事前登録が必要。