秋田県内の農園などでつくる協議会が募集していたイチゴの新品種のブランド名が7月4日、「秋田夏響(あきたなつひびき)」に決まった。
糖度10~11度、完熟すると15度になるイチゴの新品種「夏のしずく」。夏から秋にかけて収穫することから、秋田食産(美郷町)、大仙市の農家・草薙真也さんや渡辺農園(大館市)、「とざわさんちのいちごやさん」(鹿角市)、こまち野(羽後町)の5者に加え、NTT東日本やNTTアグリテクノロジー(東京都新宿区)から成る協議会が「夏秋イチゴ」としてブランド化に取り組む。
今夏、実験的に栽培し、来夏の本格的な栽培に先立ちブランド名を公募した。2歳から70代までの広い世代から寄せられた464件の作品の中から、同協議会が選んだ。
秋田食産の佐藤良一社長は「夏のイチゴになじみがないことから、スーパーなど量販店での流通に苦戦しているが、地元ケーキ店など数店との提携が決まっている。新品種を使う菓子の購入を通じたスタンプラリーなどで知名度を上げていくことができれば」と話す。