仙北吹奏楽団の50周年記念演奏会が11月30日、仙北ふれあい文化センターで開かれる。
仙北吹奏楽団の定期演奏会(2019年12月に開催された様子)
同団は1975(昭和50)年に活動を始め、旧仙北町の仙北公民館を拠点に、夏祭りや式典などの地域行事、吹奏楽コンクールなど、年間を通じて地域に根差した活動を続けている。主なメンバーは仙北地域の学校吹奏楽部OB・OGや経験者。2020年のコロナ禍でメンバーが減少し、現在は20~70代の約20人を中心に活動する。
定期演奏会は2019年以来6年ぶりの開催となり、節目の50周年を迎えることから30人のメンバーが集結した。企画を担当する藤原祥隆さん(トランペット)は「50年続けてこられた感謝と、もう一度地域の皆さんに音を届けたいという思いがある」と話す。
今回は秋田を代表する劇団・わらび座と初めてコラボレーション。吹奏楽との共演はわらび座にとっても初めての試みで、選曲や表現方法の調整には苦労したという。共演曲には、吹奏楽と和太鼓を組み合わせた「篝火(かがりび)~和太鼓と吹奏楽のための~」などを予定する。
テーマは「昭和から現在までの音楽の歩み」。昭和、平成、令和の楽曲を年代順に振り返り、約10曲を披露する。藤原さんは「懐かしい曲も多く、その時々を思い出しながら聴いてもらえるはず。ソロパートも多いので、演者一人一人にも注目してほしい。中高生には出せない『大人の音の深み』を楽しんでもらえたら」と呼びかける。
今後の展望について、「吹奏楽=ハードルが高いというイメージをなくし、誰でも親しめる楽団にしていきたい。地域に根差しながら、若い世代にも参加してもらえる環境づくりを続けていく」と話す。
13時開場、13時30分開演。料金は、一般=前売り800円、当日1,000円、学生=同400円、同500円。チケットは仙北ふれあい文化センターほかで販売する。