大仙市東川の田んぼで10月26日まで、「はさ掛け」されたあきたこまちのライトアップが行われた。場所はヤマダデンキテックランド大仙店裏の田んぼ。
「はさ掛け」とは木や竹などを使って組み立てた稲架に、刈った稲を掛けて日光を使ってもみを乾燥させる方法のこと。稲作を営む富樫佳典さんが今年初めて、はさ掛けにチャレンジした。
6月20日に田植えした稲を、10月12日に神宮寺モンテッソーリスクールの園児や、学習旅行で秋田を訪れていた和光中学校(東京都町田市)の生徒などが手刈りで収穫し、はさ掛け作業を行った。はさ掛けされた稲は、高さ約2.5メートル、幅約50メートル、4段重ねに掛けられ、設置したライトによって照らし出された。
富樫さんは「はさ掛けをする農家はかなり減ってきたが、伝統的な手法を利用した米を作って子どもたちに農業の良さを学んでもらいたい」と話す。「これから毎年、はさ掛けのライトアップをしていきたい。ライトアップすることで、はさ掛けを知ってもらったり、懐かしさを感じてもらったりすれば」とも。